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海外での規制

 2016年、日本のアクアリウムでは特定外来生物への新規指定が話題になりました。今後も、規制される種が増えるかもしれませんので注意した方がいいでしょう。さて、こういった話題は日本に限った話ではありません。

 ヨーロッパではオオフサモやナガエツルノゲイトウ、ホテイアオイ等の水草が規制されています。また、アカミミガメ、アメリカザリガニ、ウチダザリガニ等の水生生物が一部地域で規制されています。イギリスでは殆どの地域でザリガニの販売が禁止されているようでレッドクローしか販売できないそうです。

 欧州と日本では、泳いでいる魚も似たようなものばかりということで、規制または危険生物として見られている種類が似ています。向こうでのリストや規制報道を注視することで参考になるのではないでしょうか。

スネークヘッドが規制される!?

 欧州連合(EU)は、侵略的外来種規制としてチャンナ属(アジア産の雷魚・スネークヘッド)の規制を検討されているようです。日本では、あまり危険視されていませんがカムルチーは外国で危険魚として注視されています。

 イギリスでは一部地域でカムルチーが指定されており、その他の欧州諸国でもスネークヘッドの規制が始まるかもしれません。ところで、この検討は欧州のアクアリストにとって大きな問題があります。それは、チャンナ属全体であるため、アジアのスネークヘッド全部が規制指定されかねないからです。

 多くのアジア産スネークヘッドは熱帯地域に生息しているため、欧州で定着できる種は限られてくるでしょう。そのためイギリスの観賞魚貿易協会では、熱帯地域に生息するスネークヘッドが冬を越せないという事をDefra(環境・食糧・農村地域省)に表明しなければならないと記述しています。

対応策

 イギリスの観賞魚貿易協会では意見の提出先を二つ指定しています。

 Defra(環境・食糧・農村地域省)

 Companion Animal Sector Council(ペットに関する福祉協議会)

 

 このような、いきすぎた規制の危機に愛好家ができることは、このように意見を提出することでしょう。日本でも愛好家の視点では、いきすぎた規制が行われているかもしれません。参考の一つになると思われます。

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