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魚を採集された事のある方なら周知の事実であると思いますが、魚を捕獲するのが一苦労ならば、生かして持ち帰るのも一苦労です。
魚種によっては夜間の作業になる事もあり、日本で魚を採集するのも苦労を伴います。
これが海外であれば、どれ程の苦労を伴うか想像するに堪えません。
海外での採集記録は各所いろいろなWEBページで掲載されています。
舗装のされていないガタガタの道を車で進み、川に阻まれ、重い荷物を背負いながら徒歩で岩場を上り、群がってくる蚊を避けつつ、ゲリラに襲われる危険性があるためボディガードを雇い、目的地まで数日かけて到着する。
当然ですが状況は場所により変わってきます。
しかしながら、とても安易に行うことができない労働だと思われます。
こういった方がいるからこそ、アクアリウムを楽しめているのです。
更に、魚を採集できたとして全て生かして持ち帰るのは困難、集積場で集められた魚はケアや給餌をされない事もあるそうで数は更に減り、運搬トブルで日本に瀕死の状態で到着する事もあるとのこと。
今私たちの水槽で泳いでいる魚たちは、そういった試練に耐えてきた選ばれし魚たちなのです。
たとえ養殖個体といえ、運搬作業があるには変わりません。
また、魚を育ててきた人々の努力の賜物でもあります。
水槽に泳いでいる魚たちを眺めて、彼らの背景に思いを馳せるのもいいかもしれません。
さらに愛着の沸くことでしょう。


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