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3、水質調整剤
水道水には魚に有害なものが混ざっています。その有害物質を除去するため水質調整剤が必要となるのです。「そんなの使わなくても飼育できている」と仰る方がいます。実際に私も使用していない時期もありましたが、地域ごとに季節や降水量などで水道水に含まれる成分も変わってくるようです。ですのでカルキ抜きなどの水質調整剤を使用するのが無難でしょう。
私が使用しているのはテトラ社の「コントラコロライン」と「アクアセイフ」の二つです。前者はハイポのようなカルキ抜きで、後者は重金属の無害化と粘膜保護の効果があります。水質調整剤は他社製品も充実しているため、お気に入りの製品を探してみましょう。
4、保温器具
熱帯魚の多くは26度前後が目安と言われています。その温度を保つためには保温器具が必要になります。
ヒーターとファンは日本の気候を考えれば使用した方がいいでしょう。私の環境では夏は水温が33度に達し、冬には水温が18度以下になってしまいます。魚によっては弱ってしまい死に至ることもあるため、最低でもヒーターは用意しておきましょう。
また、冷水を好む魚や高温で育成すると有利な魚がいるので予め調べておくことをお勧めします。例えば、渓流魚の場合は水温が20度以下が好ましいです。すると、もはやファンでは夏は凌げないため、高価ですが水槽用クーラーが必要になります。美しい魚であるディスカスの幼魚を飼育する場合、多くのマニアの方は30度程度の水温で飼育されています。それは、新陳代謝を活性化させて状態よく成長も早く育成できるからだそうです。
ヒーターには「オートヒーター」と「サーモ必須型」があり、前者の場合は予め決められた温度で固定されており、後者は「サーモッスタット」に接続して使用しないと永遠と熱を発して水温を40度以上に上げてしまいます。ですので、後者の製品を購入の際は必ずサーモスタットもお買い求めください。
ファンにもサーモスタットがありますので、同時に購入することをお勧めします。
私の経験では、多くの熱帯魚は21~30度程までなら、急激な水温の変化をさせない限りは飼育できました。もちろん魚によって、環境によって勝手が違ってくるでしょうから一つの目安だと思ってください。
5、餌
当然ですが魚には餌が必要です。フレークタイプの餌や乾燥タイプ、冷凍の餌などがあり、魚によって好き嫌いがあります。餌のパッケージに適応する魚の種類などが表記されていますので、それを参考に選んでください。
餌の劣化で栄養素を損なうと、成長不良や突然死を迎えることになります。特にビタミンは劣化しやすいため、注意した方がいいでしょう。そのリスクを回避するためには、古くなったら新品と交換する事や開封後は光の当たらない所で保管し密閉する等の対策が必要です。私は餌を複数使用する事をお勧めします。
次のページではその他の飼育用品についてお話します。
・オートヒーター、サーモ必須ヒーター
アクアリウム界でヒーター事故はとても怖いです。温度のトラブルは魚の死に即効性があるためです。冬場にヒーターが止まれば地域によって10度以下になってしまいます。逆に暴走してしまえば水温が40度以上になってしまい茹で上がってしまいます。そのため、どちらのヒーターもまめに新品と交換しましょう。
ちなみに、水温上昇事故はサーモスタット必須型のヒーターで起ることが多いようです。水換えやレイアウトをいじっている時に、本来水中にセットしなければならないサーモスタットのセンサーが外れてしまい空気中に出てしまうことで、ヒーターのコントロールができなくなってしまい水温上昇事故が発生してしまいます。オートヒーターは温度が固定されいるため、通常はそのような事故が起きにくいですが、その反面として水温が固定温度より高くすることができません。すると、高温で有利な白点病の治療やディスカスの稚魚育成などで不利に働きます。このようにどちらも一長一短があるため、私は二つとも買い置きしてあります。




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