top of page


以前、「底面濾過は濾過能力が高い。だから他の濾過器を使わずに底面を使え」と教えを説いておられた方を目撃した事があります。
私も動画を作成するほど底面濾過が好きなので、その濾過能力に疑う余地がないのですが、果たしてその人に合った濾過器なのかは疑問に思います。
底面濾過は「物理濾過」を「生物濾材」が兼用します。
すると目詰まりが発生しやすくなるため、ホースで砂をかき回してゴミを排除する必要があるのです。
これを怠るとゴミが溜まり、嫌気層が出来上がるため、魑魅魍魎の住処が完成してしまいます。
そこから病気の蔓延などの水槽崩壊に繋がる原因となるのです。
ワイルドのコリドラスを飼育した事のある方なら、髭が溶け始め、次第に体が傾き、最終的には口やヒレが赤くなり死に至る光景を一度は見た事があるのではないでしょうか。
もちろん絶対ではありませんが、飼育者の水換えや掃除に対する考え方や性格を忖度すれば、底面濾過を「提案しない」といった選択もあると考えられるのです。
重ねて、プロホース等の扱いに慣れていない方に勧めるのも、少し酷ではないでしょうか。
飼養管理士の教科書に、質問の受け答えには「相手の話をよく聞く事」と書かれてあります。
それは、一つに自身の型のみに縛られず、相手を慮る事の重要性を説かれているのでしょう。



bottom of page